FXの口座開設にはマイナンバーが必要
副業として人気の高いFX取引。これから副業として、FXをやってみようという人は多いと思います。
いざ口座開設をしてみるとマイナンバーの提出が必要なことに気づくと思います。
「口座開設になぜマイナンバーが必要?」
「マイナンバーを提出すると会社にバレる」
・・・と思う人もいるかもしれません。
ここではFXの口座開設にマイナンバーが必要な理由やマイナンバーを提出しなくても作れるFX口座、マイナンバーを提出して口座開設しても会社にFX取引のことがバレない確定申告の方法についてまとめていきます。
そもそもFXを始めるのに、なぜマイナンバーは必要なのでしょうか。
なぜマイナンバーが必要なのか?
マイナンバーが必要な理由を述べる前にマイナンバーとは、何かということを簡単に説明します。
マイナンバー制度とは、2015年10月から順次全国民に配布され、2016年1月から実際に運用している制度のことです。
表向きは、税や年金、雇用保険などの手続きに必要だった書類を削減し・・・
- 利便性を高めるため
- 行政事務の効率化
- 公平な各種給付の確保
・・・にマイナンバーが必要ということになっています。
しかし多くの方が、税金の取り漏れを防ぐために出来た制度というものだと思っているようです。
実際に筆者が銀行に勤めていたころマイナンバーの提出をお願いすると、このような反応はとても多かったです。
では、なぜFX取引にマイナンバーが必要なのでしょうか?
FXにマイナンバーが必要な理由
FXの口座開設にマイナンバーが必要になったのは2016年1月1日から。
つまり2016年以降にFXの口座を開設した人は、マイナンバーを提出しているということになります。
もちろんこれからFX口座を開設する人はすべてマイナンバーの提出が必要。
また、2015年末までにFX口座を開設していた人は、2018年末までにマイナンバーを登録する必要があります。
マイナンバーが必要な理由は、確定申告をしっかり行わせるためです。
過去にFX取引では、法整備が整っていない時代があったため確定申告をしない人が多数いました。
大規模な脱税事件になったこともあります。
確定申告をしっかり行わせるために金融庁が発した制度になります。
マイナンバーを用意する方法
マイナンバーは基本的に、2015年10月から順次全国民に郵送されているので、すべての人が持っているものになります。
もしお手元にない方は、紛失等が考えられます。
その場合は再発行が必要になります。再発行の方法は、紛失の状況によって3つに分けられます。
1.自宅で紛失した場合
自宅でマイナンバーを紛失した時は、お住いの市区町村の窓口へ行き手続きをします。
その際に必要なものは・・・
- 通知カード紛失届
- 通知カード再交付申請書
- 再発行手数料500円
- 身分証明書(※)
・・・になります。
ちなみに、紛失届や再交付の申請書は市区町村の窓口にあります。
※免許証やパスポートなど顔写真付きは1点
※健康保険証や年金手帳の顔写真なしは2点
2.外出先で盗難・紛失にあった場合
自宅ではなく外で盗難や紛失にあった場合は、まず警察署で遺失物届を出します。
この手続きは、ご自身が住んでいる市区町村の警察署もしくは交番で手続き出来ます。
遺失物届を出すと受理番号を交付されます。
後はこれを持って、自宅で紛失した場合と同様、お住いの市区町村の窓口で手続きします。
必要なものは1.の場合と同じ書類を用意し、さらに、警察署で交付された「受理番号」になります。
3.火災や災害で紛失した場合
火災や災害で紛失した場合は、まずお住いの市区町村の消防署もしくは市区町村の窓口に行き、「罹災証明書」の交付を受けます。
あとは同様に、お住いの市区町村の窓口で再発行の手続きをします。
この場合も1.で必要な書類に加え、この罹災証明書を用意しましょう。
・・・火災や災害で紛失したのだから、個人的には再発行手数料はいらないと思いますが・・・ルールなので仕方がないですね
以上、再発行はこのような3パターンとなります。
再発効までに要する日数は2018年現在で大体1か月くらいのようです。
マイナンバー制度が
FX業界に与えた影響は?
2016年1月からマイナンバー制度が導入され、FX業界にも様々な影響を与えました。
FXが日本で解禁されたのは1998年。
当初は法整備があいまいであり、特に納税に関しては証券会社やFX会社の社員の中にもFXで利益を出した分は納税する必要はないと案内している人がいるほどでした。
当然、トレーダーの方も、納税の意識が低かったのでFX取引での脱税は非常に多かったです。
ミセスワタナベとして有名な女性FXトレーダーの池辺雪子氏は約8億円の利益をFXで出しましたが確定申告をせず世を騒がせました。
これは2007年の話ですが、当時金融庁の中でもFX取引の脱税は問題になっていました。
マイナンバー制度を導入したことで、FXのトレーダーはしっかり確定申告を行う人が増えたので一定の成果は上げているようです。
しかし、マイナンバーの提出をFX取引で必須化したことにより一部のサラリーマンはFX取引することを躊躇しました。
理由はマイナンバーの提出することにより勤めている会社にFX取引していることをバレることを恐れたのです。
副業を会社にバレることを嫌がるサラリーマンはたくさんいます。副業を禁止している会社は現在も非常に多いからです。
FXは副業ではありませんが、不要な疑いを嫌がるサラリーマンは多いのです。
説明も面倒でしょうし。
マイナンバーを提出して確定申告しても会社にバレない方法はありますが、それは次章で説明します。
どうしてもマイナンバーを提出したくないという人におすすめなのが、海外FX業者を使うことです。
海外FX業者には、マイナンバーの提出が求められていないため海外FX業者を利用すれば、マイナンバーを提出しなくてもFX取引を行うことが可能になります。
確定申告をきっちり!
マイナンバーがFX業界に与えた影響に関して説明しましたが、マイナンバーがあってもなくても脱税は犯罪です。
確定申告はきっちり行いましょう。
マイナンバーを提出しても会社にFXを行っていることをバレない方法はあります。
そもそも、確定申告で会社にFX取引がバレる理由は、住民税です。
普段の給料にFXの利益分の住民税がのってくると、不自然に住民税が高くなるから会社にバレるのです。
これを防ぐには、FXの利益分の住民税を普段のお給料の住民税とは別に納めればいいのです。
給料と別に住民税を納める方法を「特別徴収」といいます。
確定申告をするときに特別徴収を選択すれば会社にFX取引がバレることはないのです。
それでもどうしてもマイナンバーを提出したくない! でもFXはやりたい!
・・・という方は先ほど述べた海外FX業者を使うことをオススメします。
海外FXはハイレバレッジ、ゼロカットなど魅力的な制度も多いので、これを機会に海外FX業者利用してみるのはおすすめです。
何はともあれ確定申告はしっかり行いましょう!