FXのペナントとは? ペナントの抜け方

FXのペナントとは、三角の形をしたペナント型のチャートのことを言います。

ランダムに動くチャートの中で、トレーダーはどうにかヒントを探そうとするわけですが・・・

このページで紹介するペナントも、よく出てくるチャートパターンのひとつ。

ペナントとは、一体どのような値動きをするものなのでしょう?

そして実際にチャートにペナントが現れたとき、あなたはどのような決断をすべきなのか?

大事なことは、ペナントを知っているトレーダーと同じ決断をすること。

そのためには、ペナントというチャートパータンを把握しておくことが大事ですね。

このページに載っているようなリテラシー(専門知識)が、トレーダーに勝利をもたらします。

FXのペナントとは?

FX相場でのペナントは、エントリー・ポイントの見極めに大変役に立つサイン。

ここでは、まずその基本形について紹介します。

ペナントの基本形

ペナントは、その形が三角形の旗に似ていることからそう呼ばれています。

ペナント画像
上の図のように、「高値の切り下げライン」と「安値の切り上げライン」に囲まれた、ほぼ二等辺三角形の範囲がペナントです。

FXでは、上昇または下降トレンドの途中に相場の小休止的なパターンで現れることが多く、次第に値動きの範囲が狭くなっていく特徴があります。

その中には、5~7つの波ができやすいといわれていますが、通常は、一目でわかるほど綺麗な形では出現せず、見分けるにはある程度の訓練や経験が必要でしょう。

なお、いくつ目かの波が下の切り上げラインに届かずに反転すると、上方にブレイクする確率が高いといわれています。

後で述べますが、下降トレンドでも考え方は同じです。

投資家の行動を読み、相場を予測する

それでは、いったい何のためにペナントを見分けることが重要なのでしょうか?

それは、FXの相場でペナントが上昇または下降トレンドの途中に現れやすく、その後の相場予測からエントリー・ポイントの決定に役立つメリットがあるからです。

投資家の行動からみたペナントの形成

FXのトレンド相場では、相場の波が一定方向に向けて動いていきますが、一直線に上がり続けたり、逆に下がり続けたりすることはまずありません。

その途中で、反対方向への戻りや小休止的な保ち合い(もちあい)の場面が必ず出てきます。これが、「押し」や「戻り」といわれるものですが、ペナントも同じです。

例えば上昇トレンドでは、買いポジションを持つトレーダーの中で、「だいぶ稼いだから、トレンドが変わらないうちに勝ち逃げしよう」と、ある程度の利が乗った時点で売り決済を行う人が相当数出てきます。

そのため、相場は反対方向に動き押しをつけにいきます。

押しの場合は、買いポジションの利食いが済めばまた元の方向に上昇していきますが、ペナントの場合はすぐに元のトレンドに戻らず、しばらく三角形の中で保ち合い状態が続きます。

相場が調整局面に入ったことで、売りと買いがぶつかり合って拮抗し、しばらく勝敗がつかなくなるからです。

この場面におけるFXトレーダーの行動を推測してみましょう。

■売りポジションの思惑

  • A. 買い勢力の利確決済に乗じた売り
  • B. 上昇→下降の転換を読んだ売り

 

■買いポジションの思惑

  • 利確後の押し目買い

 

■エントリーしないトレーダー

  • 今後のトレンドが生じるまで様子見

こういった具合です。

売りと買いの力が拮抗しているため値動きは小さくなりますが、その間に売りと買いのポジションは積み上がって増えていきます。

そのため、三角形枠のすぐ外側には、新規ポジションの損切(ストップ)が置かれており、その損切も積み上がってきます。

そして、後に相場がブレイクするとき、この損切が巻き込まれ値動きを後押しすることになるのです。

ペナントからその後の展開を読む

ペナントでは、このようにしばらく三角形の中で保ち合いとなりますが、最終的に相場は、元のトレンド方向に抜けて再び上昇を続けることになります。

FXでトレンドが発生するのには、必ず政治・経済的要因やチャート的に節目を超えるなどの原因があり、それらの要因を上回るような材料が出ない限り、そう簡単にトレンドは転換しません。

したがって、やがて買いが売りを上回ることになります。

FXでは、ペナント自体がトレンドの途中に現れる利食いに起因する売り買いの拮抗場面で、やがて元のトレンド方向に抜けるチャート・パターンであると認識しているトレーダーが多いため、次第に売りと買いのバランスが崩れ、元のトレンド方向にブレイクしていくと考えられます。

FXの相場では、教科書やマニュアルで示された指導法に沿った売買を行うトレーダーの方が多いため、値動きもその方向に進みやすく、その結果テクニカル分析は当たるということになります。

■FXの相場サイクルの例

  • テクニカル分析で売りのサイン
  • サインを信じる多くのトレーダーの売り
  • 多くの売りにより相場が下落
  • テクニカル分析の信用度UP

なお、トレンド途中のペナントは、最終的に元のトレンド方向に抜けると説明してきましたが、必ずそうなるという保証はなく、稀に反対方向に抜けてトレンド転換が起きる例もあるため、常に注意を怠ってはいけません。

ペナントの種類と抜け方

これまで上昇トレンドの場面を中心に説明しましたが、ここでペナントの種類を紹介します。

上昇ペナント

上昇トレンドの途中で出現するもので、やがて上昇トレンドに戻るパターンです。

ペナント画像

下降ペナント

下降上昇トレンドの途中で出現するもので、やがて下降トレンド方向に抜けるパターンです。

ペナント画像

上昇トライアングル(上昇三角)

水平なレジスタンスライン(抵抗線)と切り上げラインに囲まれた三角形で、ペナントと区別している書籍もありますが、広い意味でその範疇に入れてよいと思います。

上値はレジスタンスで押さえられているものの、下値は徐々に切り上がっており、やがて上方にブレイクするパターンです。

ペナント画像

下降トライアングル(下降三角)

切り下げラインと水平なサポートライン(支持線)に囲まれた三角形で、下値はサポートで支えられているものの、上値は徐々に切り下がっており、やがて下方に抜けるパターンです。

ペナント画像

三角保ち合いとの区別

FXの相場では、「三角保ち合い」というパターンがあります。

形はこれまで説明してきたペナントと同じですが、出現する場面が違います。

ペナントは、上昇、または下降トレンドの中に現れますが、三角保ち合いは相場に明確な方向性がないレンジ相場で出現します。

売りと買いが拮抗し、そして次第に値動きが細っていき、三角形の形になるのです。

しかし、その間に売買エネルギーが蓄積され、一旦上下どちらかにブレイクすると新たなトレンドが発生する場合がみられます。

このレンジ相場に出現する三角保ち合いでは、元のトレンドがないため、その後相場が上下どちらに行くかは全くわかりません。

売買エネルギーが蓄積されて、どちらかにブレイクしたら大きくその方向に伸びる場合があります。

しかし、逆にブレイクしたと見せてまた保ち合いに戻る場合や、逆に行ってしまうケースも多々みられます。

このように元々トレンドがなく、レンジ相場の中で発生した三角保ち合いは、結果がどうなるか読み難い場合が多いため、仮にどちらかに抜けてもしばらく様子を見ることをおすすめします。

ペナントのトレード手法

それでは次に、FXにおける実際のトレードでペナントが出現した場合、どのようにエントリーすれば間違いがないか、また、利益確定や損切はどう行うべきかを紹介します。

ペナントのトレード法

ペナント画像

エントリー・ポイント

エントリーができるのは、相場のトレンドと同方向にブレイクしたときのみです。

上図は、上昇トレンドなので上にブレイクした場合にだけ、買いでエントリーができます。仮に、下方向にブレイクしても、トレンドと逆方向のためエントリーはできません。

エントリー・ポイントは、相場が三角形枠を抜けてブレイクする箇所で、図の緑マークのポイントです。

ただし、ブレイクするとみせかけて、戻ってしまう「ダマシ」もあるため、確実に三角形枠を脱したことを確認してから行う方が無難です。

なお、「どうせトレンド方向に抜けるなら、エントリーは早い方がいい。」と考えて、三角枠の内部でエントリーする方もいますが、止めた方が無難です。

相場の保ち合い状態はまだ当分続くかもしれず、また、稀に反対方向に抜けてしまうこともあり得るからです。

損切

買いエントリーする場合の損切ラインは、直近安値の少し下に設定するのが適当です。

図では赤いラインになりますが、値がこの赤ラインを下回ってしまったら、下値を切り上げてきた前提が崩れてしまうため、損切して出直すべきです。

利益確定

相場が上方にブレイクした後、Bラインが上値のレジスタンス(抵抗線)となる可能性があります。

そのため、Bラインで利食いすることも考えられなくはないですが、エントリー・ポイントと近過ぎて利がいくらも乗りません。

上昇トレンドに戻りそうなこと、また、ペナント内部でエネルギーを溜め込んでいたことなどを考えると、より大きい利益を目指すべきでしょう。

その場合は、相場が三角形枠に入る前に上昇した幅A~B(青線の長さ)が目安になると考えられます。

考え方としては、ペナント初期の安値MにA~Bと同程度の幅M~C(緑線の長さ)を加えたポイントを、利益確定の目安とします(N計算値。注釈参照)。

したがって、目標はCライン上の青マークとなります。

なお、この幅はあくまで目安ですので、状況に応じて臨機応変に対処します。

また、例では上昇トレンドの例を用いましたが、下降トレンドでも考え方は同じです。

(注)N計算値は、FXのトレンド相場で直近の上げ幅と同程度の上昇が期待できるというもの。

アルファベットのN字で、左右の縦線の長さが等しいことからそう呼ばれる。

ペナントを見つけられる相場感覚を養う

ペナントは、文中の図で示したように綺麗な形で出現することはめったにありません。

下図は、実際のドル/円チャート(時間足は複数)の例です。

上昇ペナント

ペナント画像

上昇トライアングル

ペナント画像

下降トライアングル

ペナント画像

初心者のうちはなかなか見つけることが難しいですが、FXチャートに対面するときは、ただ漫然と眺めるのではなく意識して探すように努めれば、次第に早く探すことができるようになります。

効果的な方法は、チャートの波の高値、安値にそれぞれマークをつけ、その幅が次第に広がっているか狭くなっているかを見ながら判断していくやり方です。時間があるときに、ぜひ練習してみてください。

FXでは、有効なチャート・パターンをマスターすると、確実にトレードのチャンスが広がります。

実際のFXチャートを使って主なパターンは確実に覚えるようにし、一日でも早く実戦で活かしていただきたいと思います。

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